アダルト ボイス [萌えボイス]
 
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萌えボイス作成
 

声優名 綺音 [声優詳細情報]
価格 1731円 文字数 2531文字
サイズ 6308.2 KB 公開日 2021年11月23日
声のタイプ ねぇ入れてちょうだい ファイル形式 mp3
売れ行き
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タイプ アダルト作品
作品内容
 勝女の切腹のお話です。

台詞
そう想うと熱い物が勝女の下腹の奥底湧いて来て思わず「うっつ」と艶めいた声がもれそうになるのを押さえ、ふっと息をつきます。

腹を切ろう。切腹いたしましょう。身分ある女人はお腹を召されるとか。それは落城などの折身を汚される事を防ぎ、かつ華々しい最期の様に敗北の無念さを晴らしせめて後の世に名を残すための女人の誇りある自害の姿でしたが、勝女には切腹する城主の奥方の姿と腹を切る己が姿との重ねて、その無残にも華々しいさまになにかしら心地よく酔うように成っていたのでした。
しかし最期の場に着き刃を手にしたとき、言い様の無い不安、恐れがにわかに湧いて来ます。無理もないこと。武士の妻としていざというとき自害の覚悟は日頃より嗜みとして当然のことですが、まこと我と我が手で己が腹を断ち割るとなれば、そこはやはり心が騒ぎます。
ならじ。心を鎮めゆっくりと腹を撫で回します。弾む様なぷりぷりとした腹の手触りが八弥との睦みの想いを誘います。押し撫でる下腹はその奥に秘めた女の命へと響き、切腹への気遣いから勝女の心をほぐしてゆきます。八弥の妻として女の命を秘めた腹を存分に断ち割り、腹綿子壺まで曝し出して天晴れの女腹切りよと、後々までの語り草となろう。これなら腹を切れる。今こそ、徐ら短刀を頂き右逆手に握りました。
小刻みに短刀を握る手が震えるのは心の昂ぶりのためでしょうか。両手に腹切り刀を握り切っ先を左下腹に当て、肩で大きく息をつきます。二度三度、息つきに腹がふくらみくぼみ、また盛り上がり臍が僅かに伸び縮みします。
息を止め盛り上がった下腹へ、むうっと吐息もろとも刃を押し込みます。腹の皮肉が切っ先を包むように凹みますが、未だ刃は腹に食い入ってはいません。ふっと息をつくとさらに腹が窪み刃を包み込み切っ先が゛腹に入ったように見えます。僅かに腹の皮を傷つけたか軽く一瞬ちくっと痛みを感じましたが腹は切れていません。胸の動悸がどきどきと早く高鳴るのが勝女に感じられます。たやすく腹に入ると思った刃が、以外に柔らかな女腹に受け止められ、仕損じたか、恥ずかしい、勝女の心が乱れます。
「急がれず、ゆるりと致されよ」
忠世がさすがに心きいた武将らしく励まします。
「はい お恥ずかしき次次第ーー」
「なんの 誰とて切腹など最初で最後ただ一度きりのこと。そう手際ようは参らぬわ。まずはお静かに」
勝女は再び刃を取り直し、今度は脇腹に刃をつけ、そのままぐいと引きました。と、するりと辷り込むように切っ先が腹に切込みました。うぅっ ひくっと身体が震え小さく吐息が洩れます。固く口を結び両手で押し込むようにしながらじりじりと右に引くと、刃は次第に深く腹に食い入ってゆきます。冷汗らしいものが額に浮き出し顔色が蒼ざめてきます。刃が動いて一瞬の間を置き白い腹に紅の筋がふうっと浮き出し、太くなり、そしてつつっと肌を伝い落ちます。
いつしか腹切り刃は臍下まで届き、三寸近く出ていた刃は殆ど腹中に食い入っていました。切り口から血潮がたらたらと流れ落ちて確かに皮肉が断ち切れたことを示します。刃は何時しか臍下に届いています刃を止め唇を噛んで俯き滴る血潮を見ていた勝女は面を上げ肩で息をつきます。
忠世夫妻は黙ってじっと見守っています。右に引いた刃を少し戻すようにすると、刃に押されていた皮肉が緩み歪んでいた臍が縦長に戻り、切口が少し捲れて血潮を弾いて女の腹の膩肉を覗かせます。
「なかなかにーー」誰にともなく呟きましたが、さらに大きく息つくと、む む むっと吐息とともにぐっぐっ ぐっと刃を両の手で引き回しました。ぶりっ ぶしゅっ 皮肉の断ち切れる音がして切口がずずっと伸び、しゅっと血が飛びます。
切れ味よき刃は臍下から右下腹へと腹を断ち割りました。ほっと息をつき右手に刃を握り左掌で開きかかる切口を押え頭を垂れて喘いでいます。血潮が白無垢の膝前を紅く染めてじわじわと広がってゆきます。そろりと上げた面は蒼白にかわり目の下に隈がでて痛手を思わせています。しかし目はしっかりと輝きを失わず、気力はまだ充分と見えました。下腹一杯に引き回した切口が厚い腹の肉のりを見せて捲れ掛けています。勝女が苦痛に大きく息をつくと腹に力がかかり切口から臓腑が押し出されてくるを掌で押え、浅く早い息をついて堪えます。忠世は敢えて声をかけず黙って見詰めています。勝女は暫くそのまま耐えていましたが、身体を前に屈め、左手も右手に添え、刃をこじるように向きを変えると、体を起こし、さらに身を仰け反らしながら一気にぐぅーと鳩尾へ斜めに切り上げました。面を仰向けうーんと呻いていましたが、遂に耐えきれず腹切り刀を引き抜きばったり両手を血潮の飛び散った白布の上について肩を波打たせています。
ぶるっと腹が波打ち、押えられていた血塗れの腹綿が一塊となってずるりと流れ出しました。くぅーーっ 身を揉み呻く勝女。
「よういたされた。介錯は」忠世がはじめて声を掛けました。
まだまだというように首をふり、勝女が面が上げました。艶やかに輝いていた面に土色に変わり唇の紅がかえって異様に鮮やかなのが不気味です。一文字に切った臍のやや下辺りから鳩尾へかけて切り上げられて、右脇腹が大きく開き腹綿が溢れ出し、右脇腹さらい鳩尾の辺から蒼黒く太い異形の臓腑さえみえます。
小刻みに身体を震わせながら流れ出た腹綿を手繰り寄せた勝女は
「せっ せっぷく いかがにーーー」と喘ぎながら告げました。
「ようなされました。見事なお腹の召されよう、しかと家康さまに言上いたしますれば心置きなくーーー」忠世の妻女が応えます。
「有り難き幸せ」一言づつ区切るように勝女は応え「思いの ほか ここち ここちよう はら はらきれて うれしうーーー」後は喘ぎと呻き、肩が細かく揺れています。
「い いざ ごかい しゃくをーーー」最後の力をふりしぼり介錯を頼みます。
「心得た」忠世がすっと立ち上がり刀を抜き斜め後ろに廻ります。
「南無阿弥陀仏ーーー」妻女が手を合わせます。残る力を集め身体を正し念仏を唱える勝女。
身体がまっすぐに立ち背には髪が垂れて並みに介錯するのは難しいとみたが、忠世の大刀が横様に薙ぐように走りました。
「八弥さま いま お側にーーー南無阿弥陀仏ーーー」


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