アダルト ボイス [萌えボイス]
 
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萌えボイス作成
 

声優名 綾瀬とりこ [声優詳細情報]
価格 3674円 文字数 8485文字
サイズ 157018.9 KB 公開日 2021年9月11日
声のタイプ 落ち着き、店員 ファイル形式 zip
売れ行き
 この作品の販売回数 : 0回
タイプ アダルト作品
作品内容
 小節の朗読です。 君主の死を受け、女従者たちがその忠義を切腹にて示していきます。 読みながらおなかが痛くなってくるような壮絶な最期が語られています。

台詞
壮絶無惨艶色美女割腹くらべ   
ページ312下 

帯が解かれ腰紐を緩め太股の際近く締め直すと白無垢がふわりと緩みます。肩を抜いて白無垢をすべり落とし袖を膝下に引き込むと、後は乳房の盛り上がりがそれと分かる肌着一つです。襟元に手がかかるとやはり女ごばかりとはいえ白日の下に肌を晒すこと故ためらいと蒼白かった面に羞じらいの紅がほんのり差してきます。見つめる女中たちも己が肌を曝す思いに体がなにやら熱くなってきます。
一寸目を閉じていたおゆうは、然し思い定めてずずっと左右に押し開きながら胸元から下腹へと肌着を寛げてゆきます。円やかな乳房が現れ、愛らしく窪んだ臍が覗きました。目を下腹に向けたおゆうは、肌着を更に左右に押し広げ白無垢をぐっと揺すり下ろすと肉付きよく脹よかな下腹が固く締めた腰紐に支えられるように盛り上がって存分にみえました。女の陰り際まで晒し出した羞恥に白い肌かほんのりと朱に染まり死の座に艶色が漂います。あーっというような呻きが女中たちの間に流れました。
確かに己が腹存分に剥き出されたのを確かめたおゆうは、これでよろしきやというように松川の方を見やります。松川が軽く頷くのを見てにっこりと微笑みすっと手を伸ばし刃を取り上げ三方を後ろに回し尻の下へ押し込み腰を乗せかけました。体が立ち、ふっくらとした腹の皮肉が少し伸びました。右逆手に腹切刀を握り少し膝を八文字に開いて体を立て身まがえると左手で静かに臍下をゆっくりと撫で回します。童顔で愛らしい感じのおゆうですが、今は面がきっと引き締まり目は見開かれて居並ぶ女中たちの辺りへ向けられています。撫で回した下腹の皮肉を右へぐっと押して張り切った左の下腹、臍のやや下通りの見当に切っ先をつけました。ごくっと固唾を呑む気配がします。ぐっと刃を押せば切腹の始まり、黄泉路への一歩です。おゆうの息づきが荒くなってきます。やはり殉死への踏切には易からぬものがあるのでしょう。松川の面に気遣いが浮かびます。然し一つ大きく息を吸ったおゆうは
「うむっ」
と押し殺した低い気合い諸共腹切刀をぐっと腹に押し込むとそのまま右へぐいと引きました。

「う あっ」
小さく声が洩れひくつと体が震えました。少し体を前に腹切刀を抱え込むように身を刃に伸し掛けるとぶすつと不気味な音がして
「むーー」
と呻き声。そろりと体を起こしたおゆうの左下腹には短刀が深く突き入っているのが見えます。
とうとうーーー。
ああお腹をーー
女中達が息をつめて見詰めます。唇は固く結ばれ目は宙を睨んで見開かれています。両手に短刀を握り体を反らし気味にじりじりと右に引き回します。刃に押されて腹の皮肉が伸び軈てぶしゅっと切り割かれぐいと刃が動きます。刃の過ぎた後、少しして朱いものが湧き出したらたらと下腹を伝い落ちて押し下げた白無垢に吸われて色を染めます。
「これが切腹というものか」
寸刻の後に同じく切腹する者も見詰める女中たちも、何れも始めて目にする女腹切りの様に吸い付けられるように見入ります。
ぐっ ぐっと引き回す刃におゆうの下腹は何時しか朱に染まり、呻きとも喘ぎともつかぬおゆうの息づきとともに臍のすぐ下辺りが一文字に切り割かれてゆきます。冷や汗でしょうか額が濡れ面は血の気が失せて白蝋色に変わり、正しく死への道に踏み出したことを示しています。右脇腹まで切ってきたおゆうは一息つき面を伏せて喘いでいましたが、ぐいと身を起こすと
「えいっ」
と掛け声し仰け反りながら肋へ向けて切り上げました。臍下から右下腹そして肋へと鍵の手に深く切り割かれた腹は体が反って切口ががばっと開きました。忽ち血潮と共にぞろりと腹綿が押し出され膝に流れます。
「ひいーっ」
悲鳴が女中たちの中に上がり、堪らず目を袖に隠して逃げ出す者もあります。然し大方は身を乗り出し食い入るように見詰めています。面を上気させている者、逆に蒼ざめている者、己が腹を押さえて荒い息をしている者、様々です。
おゆうは、短刀を握った右手を膝につき肩を喘がせていましたが、左手で溢れ出て腹綿を掴み
「むうーっ」
と呻きながらずるずると引き出します。薄桃色に滑滑とした腸が陽光を受けて鮮やかです。
「うーむ」
柿崎家老が目覚ましい切腹の様に思わず吐息を漏らします。縦に切り上げた脇腹の切口から蒼黒い太わたが覗いて見えます。
「おい 追腹の儀 か か かくの とおりーー」
おゆうは掴んだ腹綿を捧げるように差し出します。
「お見事」
九島が声をかけると、満足気に頷いたおゆうは流石に気つきたか右手の腹切刀を再び切り口に向けるとそのままどっとのめり伏しました。ずぼっと刃の切っ先が真白な背中に突き抜けてたらたらと血潮が流れます。
「むーーっ」
かすかな呻きがもれひくつと躰が動きまだ息絶えぬことを示しています。介錯無しに果てる事の難しさと無惨さに重苦しい気が切腹の場に漂います。どれほどの刻が過ぎたのでしょうか、のめり伏しているおゆうの躰がひくっとふるえごろりと横になりました。控えている別式の一人が十衛門の合図に応じておゆうの躰を抱え起こします。半眼に開かれたおゆうの目は虚ろに動きません。
「ご最後遂げられたかとーー」
別式の声に十衛門は
「確かに」

と頷きました。侍女たちの手でおゆうの亡骸が運び去られ、血潮に塗れた布団が取り替えられ新たに切腹の場が整え直されました。
「では葉月どの」
九島の声に応じて葉月が布団の上に直ります。佐賀の女が目覚ましい腹の切り様を見せて果てた後、上杉の女がどのように腹をきるか一同の目が葉月に注がれます。おゆうの切腹の様を見た如月が些か気遣はしげな面持ちで見詰めています。葉月も短刀の鞘を払い刃三寸ほど残して白布で巻き締め腹切刀を設えるとこれまた潔く白無垢脱ぎ落とし諸肌を曝しました。別式女らしく引き締まった小振りの乳房、括れた腰、弛みの無い腹、然しそこはは矢張り若い女人です。そこはかとない艶めかしさが匂いたちます。右手に取り上げた刃にちょっと目を注いでいましたが誰にともなく一礼し左手で腹の皮肉を右へぎゅっと推し左下腹に切っ先をつけました。一息、二息ちらと如月と見交わすと
「むっ」

と引き切りに刃を腹に喰い込ませました。ひくっと腹が波打ち洩れかかる呻きを喉元にこらえ、左手で束頭を伸し三寸近く腹に刃が吞みこまれてゆくのが見られます。武芸に鍛えられて腹の肉のりは厚く有りませんが、それだけに堅く張って縦長の臍が歪み右に引き回す刃の進みを阻みます。
うむっ
左手で刃の背を押すように右へ引きと、ぶりっと腹の筋が断ち切れずずっと臍下まで左下腹が割けました。ふっと一息ついてさらに引きますが深く入った刃はなかなか動きません。葉月は刃を腹から引き抜き右下腹にずぶと突き立てて左へ逆に引き回します。既に深く割かれた右下腹の切口から腹綿がむくりと押し出されるにつれて刃は左下腹を割って臍のすぐ下で先の切口と合い一文字腹が見事に描かれました。ぎりりと刃をえぐり下向きに直し、ずいと切り下げます。十分に剥き出されていた下腹を縦に割って葉月の陰毛の際まで届いて丁の字に下腹が割れると、ぞろりと腹綿が流れ出します。唇を噛んで苦痛を堪えながら如月に
「いかが」
いうように面を向けます。如月の頷くのを見届けると臍下に突き入った刃をさらに押し込むと無事切腹し終えた安堵に心緩んだか、ぐらりと躰が揺らぎ、支えようとする手も滑って斜め前に崩れるように倒れます。見事に切腹遂げたものの若い生命は容易くは絶えません。呻きながら悶える白無垢の裾が乱れ白い萩が覗きます。腹綿を引き摺り悶える様は無惨ですが介錯無しとのこと故ただ見守るのみです。然し次第に悶えが鈍くなり喘ぎも途切れがちとなって軈て
「うーん」
と弓なりに躰を反らすと腹の切り口が大きく開き腹綿が盛り上がるように溢れ出しました。がっくりと躰が落ち手足を踏ん張るように伸ばすと息が絶えました。裾が捲れて女の証が覗いた姿が哀れでした。如月は
「葉月どの 許して」
と心の中でそっと云うのでした。葉月の亡骸が運び去られると次は佐賀のおさやです。既に二人の壮絶な切腹と最期の様に気の弱い者は立ち去り、残る者はかえって切腹に酔ったように異様な興奮に熱く身も心も燃えています。


おさやも躊躇い無く諸肌脱いで構えると腹切り刀を左の肋の下に無造作とも見えるように一気にずぶと突き入れうーーーむと気合い諸共斜めに右下腹へ切り下げます。臍を割ったとき、うっと一瞬呻いて刃がとまり眉間に皺を立てて大きく息をつきましたが、そのまま切り下げました。斜めの切口から鮮血が流れ落ちますが切り口はさして開かず腹綿も出て来ません。とはいえ腹の皮肉は断ち切れて臓腑に刃は届いているはず、苦痛の程も察しられますが、おさやの面が蒼白くなったのみです。右下腹から刃を引き抜くと血脂に濡れた腹切り刀が一同にまさしく腹が存分に切り割かれた事を示します。引き抜いた刃をずぶりと左下腹、腿の付け根辺りに貫くと身を反らし気味にして右の肋へと切り下げます。斜十文字腹です。臍の辺りで両の切り口が合った時、おさやの腹が弾けるように口を開くとどぼっと腹綿が押し出されてきました。

流石に堪らずのけぞつた躰を震わせていましたがばったりと横座りになり荒い吐息をついて暫しそれでもこらえていましたが、ずるずると横向きに倒れ目を吊り上げ浅く早い息をつき、ぶるぶると躰を震わせています。裾が割れて太腿が露になるのをそれでも恥じらってか、体を前にうつ伏せになり喘いでいます。やがて大きく一つ肩が上がり息をついて動かなくなりました。別式女が抱え起こすと大きく割けた腹からこれまでの中では最も夥しい腹綿が飛び出していました。

いよいよ如月の番です。三人のそれぞれ激しい切腹の様に如月もかねて覚悟の上ながら、改めてこれらに劣らぬ腹の切り様を見せねばと思いながら切腹の場に着きました。
腹切り刀は愛用の菊一文字の反りのない刃渡り七寸ばかりの短刀をやはり三寸近く刃を出して整え、白無垢を脱ぎ落とし腰骨迄前後左右存分に押し下げて腹を剥き出します。
陽光に照らし出された艶かな己が腹、形よく凹んだ臍、危うく覗き掛かる恥毛、それらに目を落とし、そしてこれらが寸刻の後に我と我が手で切り割かれて血潮に塗れる、そう思うと何やらぞくぞくと妖しい愉悦の想いが兆してくるのです。女の秘所も思いなしか濡れてくるようです。
私は追腹を口実にまことは腹が切りたかったのだ、葉月は言わばその道連れになったのだ。そんな想いが馳せ回ります。瞑目している如月がそのような想いにあるとは知らず、一同は別式の頭として見事に追腹を致すべく心を整えていると息をつめて見入っています。
如月は腹切り刀を取り上げます。ずっしりとした手応えが心地よく冷やかに光る刃が鋭い切れ味を見せて頼もしく感じられます。腹の奥に秘められた腹綿が早く溢れ出たいと云うような手触りを感じつつ臍下から鳩尾脇腹とゆっくりと腹を撫で廻します。じんと秘所へ響くものがありお核が堅くなってくるのを心地よく感じながら如月は呼吸を整えます。
上杉家の別式女の頭として一番目覚ましい腹の切り様を見せる事を覚悟して臨むこの場です。心に秘めた切腹の手順を想い浮かべ、
「では上杉家別式女、頭目如月、傳高院様お供の追腹これより仕りまする」
追腹を告げる言葉に如月は自ずと心の高ぶりを覚えます。
溢れ出すの待ち侘びるかのような己が腹綿に脳裏に描きながら如月は徐ら刃を取り上げ切っ先を己が腹へと向けました。すわ、見守る者が固唾を呑みます。切っ先は下腹に向かわず左肋の下につけられました。はて、と訝る間もなく
「うむっ」
気合い諸共刃はずぶっと肋下に突き徹されました。如月はそのまま、ぐいと横腹を縦に太股の付け根まで一気に切り下げました。さては鍵十文字腹かと思う一同の目に、刃はぐいとえぐられ臍下ぎりぎりと右へ押し切ります。更にまたひと抉り、ぐいと右肋へ切り上げる見事な鍵十字腹です。おおっと見詰める者の押さえた声。コの字なりの切腹です。苦痛を堪えた如月が大きく息をついた刹那、腹綿がぞろりと押し出されて腰の上に流れます。さすがの如月もこの痛手には堪らず、むうーっと呻いて両手をつき、がくがくと身体を震わせています。
「もはや追い腹の儀は十分。ご最後を急がれよ」
検視も思わず声をかけます。溢れ出た己が臓腑を見やっていた如月はなにを思ったか刃を取り直すと、左肋の下の傷口にずぶつと突き入れ、む む むっと右肋の傷口まで引き回しました。
「あっ」
見守る一同が息を呑んだとき、ぶるんと腹が波打つように見えるや、ぺろりと腹の皮肉が如月の腹から切り放されてぺろりと臍の窪みを載せた肉片が溢れ出た臓腑の上に落ちました。

「きゃっ」
悲鳴をあげて逃げ出す女中、気を失って倒れる者、それでも気丈に見詰める者、様々な者の前に、文字通りぱっくりと如月の腹は口を開きそこから蒼黒い異様な形の大腸がぶらりと垂れ下がって見えます。
「きさらぎ 如月の 切腹 かくの と おおりーーーーむうーっ」
それでも気丈に告げる如月の面はもはや半ばあの世のものです。
「見事」
「さすが刀腰元」
賞賛の言葉も耳に届いたかどうか、面を上げた如月の目は虚ろです。無惨に広く開いた切口というより正に腹がぽっかりと大口を開いた姿は切腹と言う言葉では言い現せぬ姿です。腹中の臓腑悉く溢れ出し空洞となったかとさえ思えます。堆く盛り上がった己が腹綿と腹の肉片を見詰めなから躰を震わせていた如月は、

「おさらば」
と最後の声を振り絞ると、両手に短刀両手に短刀を握り開いた腹の中に刃を突き入れるように身を伏せました。
大方空洞となった腹からずぶっと切っ先が背中に突き抜け、ころりと身体が横様に転がりました。喘ぐ息づきがまた命の残りを示しています。大きく広げた太股の間から女の割れ目が覗き、悶える毎にはらわたが揉まれて伸びてゆきます。鍛えた刀腰元の若い生命は腹綿が悉く溢れ出してもなかなかに絶えようとしません。もはや意識は失せて居るのでしょうが、如月はひくひくと身を震わせ続けています。見守るもいまはただ黙して見詰めるのみです。かしかやがて
「くうーつ」
と大きく息をついて体が弓なりに反り、血潮に鮮やかに彩られた紅の割れ目が開いて女の印をまざまざと顕し、がくっと落ちたのが如月の最期でした。余りにも壮絶な如月の切腹の様に気を呑まれていた一同がほっと吐息をついて吾に返ります。

「まこと言いようもなき見事な追腹、さすがは名家の刀腰元、感服致しました。」
松川は爽やかに述べると、穏やかに切腹の座に座りました。
「さてこの身の追腹、些か歳もとりし身なればお見苦しきかとも存じまするが、追腹仕りますればお見届け下されませ」
というと、さらさらと帯を解き無造作とも思えるように白無垢を脱ぎ落としました。大年増の膩づいた肌が豊かな乳房とむっくりと肉のりして深くくぽんだ臍を見せた腹が剥き出されます。ずいと白無垢の前をゆすり下げ太股の際まで露にした松川は
「些か太り見苦しきさま、お許しを」
と言いながら三方を引き寄せ短刀の鞘を払い白布を巻き付け腹切刀に設えます。三寸近く刃を出したのは分厚い己が腹の肉のりを考えてのことでしょう。ぐいと腰を割り膝下から上腹と円く腹を撫で廻します。豊かな肉のりに皮肉が押されたるみまたゆるみします。四、五度撫で廻した松川は腹切刀の束を両手に握ると鳩尾に切っ先を向け、ぐっと圧しながら身を伏せました。
どぼっ
と言うような鈍く不気味な音。一度伏せた躰をそろそろと松川が起こします。刃は二寸余突き通っているようです。きっと唇を結んだ松川は右手に束を握り左掌を刃の棟に当てるや体を反らし
「むーーっ」
と切り下げます。横に引き回すのと異なり、縦に腹を割くのは腹の筋に逆らわず、また刃を圧し下げることとて力も入り易く一気にずぶずぶと腹を割って行きます。些か力の入れ方か、それとも始めに狂ったか、刃は臍を両断せずにやや右にそれて押し下げた白無垢に切り込むように止まりました。腹に朱い筋が縦に引かれ、ふつふつと血潮が湧き出してきますが、横一文字と異なり腹の皮肉は十分に断ち切れて臓腑に刃は届いているのでしょうが溢れ出ては来ません。然し苦痛の程は変わりなく松川の面は強張って蒼白くなっていますが、息つきはさして変わりません。十文字腹を切るのに臓腑が喰み出しては切り下げ難いとの考えか、臍下まで食い込んだ刃をそのままぐいと臍まで戻すと刃を左へこじりぐうーっと左へ押しました。脹よかな腹が刃に押されて皺を作り、そしてぶつっと切り割かれました。左下腹が割れてむくりと臓腑が覗きます。と見るや刃を返し右へ同じく切り回します。がばっと松川の腹が弾けるように開きぞろぞろと腹綿が流れ出します。
「くう——ーっ」
鼻息を漏らし松川が両手を膝に堪えます。
「十文字腹 お見事」
声に頷くと溢れ出た臓腑を手繰り寄せ、刃を取り直し臍したから斜め下へとずぶと突き入れぐりぐりと抉りながら静かに体を前に倒しました。ひく ひくと白い背中が時々波打つてまだ絶命に至らぬことを示しています。既に苦痛を通り越して無意識に陥っているのでしょうがさしての乱れは見えません。のめり伏した体わきから腹綿が喰み出してみえるのが切腹した証です。つっふした白無垢の尻の辺りが赤く染まっているのは斜めに下腹を貫いた刃が子壺から女の印へ突き抜けていることかと思われます。どれ程の刻が流れたか
「んーー」
という声がして伏している体がずずっと伸び両手がぎゅーっと切腹の座を掻き毟り、脚も伸びてひくっと二、三ど震えました。背を見せて伸びた松川の体からたしかに生気が消えた想いが感じられます。
目付の下山十衛門が控えた刀腰元に松川の体を抱え起こさせました。見開かれた目は動かず蝋色の面はなにか呆然としたような表情を称えて動かず、明らかに息絶えていることを示しています。
「よし」
と十衛門が頷き、そっと仰向けに横たえた松川の大きく割けた腹に腹綿をできるだけ押し込み亡骸は運ばれて行きました。

いよいよ最後の一人。三山が座に着きました。最前からの壮絶な切腹に酔いしれた一同もさすがに疲れがみえてきていますが、これで終わりと改めて気を取り直し見詰めます。
三山もさらりと白無垢を脱ぎ落とし存分に腹を出しました。三十路の爛熟した女盛りの肌が白日の下に曝されます。形通り腹切り刀を押し頂き右逆手に握り下腹を徐に押し撫でます。既に五人の切腹を見たとは言え、やはり寸刻の後に此の艶やかな腹が血潮に塗れ臓腑を押し出すかと思えば胸がときめきます。三山は押し撫でる己が手に腹中の臓腑の手応えを感ずると、間もなく切り割いた腹から臓腑が飛び出す様が脳裏に自ずと浮かび、女の秘所が疼いてくるのを覚えました。女の切腹は苦痛の中に喜悦ありという口伝はこのことでもあろか。そんな思いがちらりと過ります。追腹の最後の私。見事に仕遂げねば、様々の想いが馳せ巡ります。
「では」
一礼して三山は刃を左肋下に付けました。さては如月同様のコの字の鍵十文字腹かと見守ります。果たして三山はコの字なりに腹を切り回しましたが、刃は深くなく臓腑は覗きません。はて、と見守ると更に鳩尾から縦に臍を割って山の字が腹に血文字を描きました。更に刃を取り直すと左乳房の下に付け右の乳房の下へと引き回します。更に今度は腹のやや上通りをやはり左から右へ今度はやや深く切り回します。三度、今度は臍下既に切り割かれている傷口へうむと深く深く入れて右へ押し切りました。
「おお、山に三、三山か」
内膳が頷きます。
三山の腹は縦横幾筋もの刃の痕に一面の血塗れです。その紅の腹からむくむくと臓腑がはみ出して来ます。蒼白の面に妖しい微笑を浮かべて三山が見守る一同を見渡します。「む お見事でござる。三山のお名前に型どるお腹の召されよう。まこと前代未開の致されようじゃ」
内膳の言葉に
「これにて上杉、鍋島両家の追腹の儀、滞りなく相済みなによりにございます。さらば些か苦るしければこれにてお暇仕りまする」
というや血塗れの腹綿を掴み右手の刃を右脇腹に付けずぶりと横ざまに腹中深く突き入れました。切っ先は覗きませんが左の脇腹まで串刺しに貫いている筈です。刃を更にぐいとえぐります。ふらふら身体がゆれ、どっと斜め前に倒れるところり仰向けになり
「うーーーむ」
うめき弓なり体が反り、白無垢の前が割れて血に染んだ陰毛と割れ目が露わになりましたが、もはや三山の意識は無く、ひくひくと手足させてさらに身体を身体を屈めるようにしてときどきひくっ、ひくっと身を震わせていましたがやがて身体から力が消えて行くのが確かに誰の目にも伺われたのが最期でした。
かくして壮絶な鍋島、上杉両家の女人追腹比べは幕を閉じましたが、暫くは夢にその様が塊れてうなされる奥女中が多かったとか。
さて、この物語も夢幻の仕業か否やーーーー


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